東京ネズミーランドへ行った

平日に有給を取って友人とネズミーランドに行った。ファンタジックに作り込まれた広大な風景に、何だか海外へ行きたくなっちゃったり、沢山のお金をつぎ込むネズミーマニアに思いを馳せたり‥およそ10年ぶりくらいに来てそうそう、この感じって、記憶がよみがえってくる。久々のアトラクションも中々感慨深い。どう猛に暴れる、またはネジが1本も2本も抜けてるようなつくりものの眠そうな人や動物がくるくると動く。よく見ると茂みの奥に灯りのついた民家があったり、遠くに見えるほったて小屋にも人影が動いていたりとほんの一瞬の風景が至って細かい、本当に人が住めそうってやっぱりいちいち感動してしまう。バブルが弾ける前の、日本にお金がたっぷりあった夢と才能がはちきれそうな時代に作られたもの特有の面影をそこかしこに感じた。工場の様子をひたすら映したDVDがあるらしいけど様々な遊園地の、例えば閉園後の薄暗いアトラクションをひたすら映したDVDもあると良いと思う。日本がダメなら海外とか。あるいは、閉園後の遊園地のアトラクションをメンテナンスをする人々の人間ドラマを映画化するとかさ。おぉこりゃ、ひょっとしてもしかして売れるんちゃうか?

帰りの電車で地元の駅に着いた時、やっぱりあぁ、娑婆だ‥って思った。歩道のツツジにからまる、クリスマスの使いまわしの豆電球にエレクトリカルパレードで多分いちばん最後に生き残った妖精が私にちいさく手を振っていた。